I got the job done! 完了や使役という言葉を忘れて使い切ろう!
I got the job done! と娘が言った。 どこかに出かけようとしていて、「は …
リビングにいた娘が私を呼んで、
Side way! Side way!
と言った。
一瞬、ん? となったが、「横向きか」と判断。
抱きかかえて横向きにすると、飛行機のポーズをして遊びだした。
私のような日本人の英語学習者は、現地の暮らしでネイティブの人と暮らしたことがないので、こういった「横にして」という基本的な言い方を知らない。
でも、「縦横はなんて言うのか」という疑問は当然湧くから、以前調べたときから
縦がVertical, 横がHorizonと覚えていて、副詞としてVerticallyとか、Horizontallyという言い方を知っていた。
絵を描くときくらいにしか使わないが、そうするとDraw a line vertically. となる。
Sidewayはあのワインを飲み歩く映画のタイトルだし、訳すと「脇道」だ。
でも、sidewayを直訳すると、横向きだ。
じゃあ、縦向きは? と聞くと、いろいろ考えて、Upway! と答えた。
実際はUpwardなのだが、自分でクリエイトしていくとUpwayになったというわけだ。
Up wayは「向上」という意味でも使われるらしい。
他に、上向き姿勢はoverhead position、上向きになるはturn upward。
では、Sidewayはどうなのか。
今、こうして書いている時点で私は何も知らないのだが、Web検索してみると、
「横向きになる」が Turn sideways もしくは Face sideways と出てきた…。
Sidewayって、Horizontallyよりも直接的でわかりやすい「横向き」だなあと思っていたが、Upwayが違ったのでSidewayも違うだろうと心がDiagonal(斜め)になっていたのに、正解だった…。
自分で英語を教えるとなると、間違った英語を教えてしまうかもしれないので不安だが、このようにして子どもは勝手に英語を覚えていく。
一度英語の壁を取り払って興味を持つものを英語で聞くようになれば、勝手に覚えていく。
自分が教えてないのだから、「間違ったこと教えてしまった…」と後悔することなく、日々増えていく語彙に関心するだけだ。
誕生日が近づいてきて、プレゼントは何にするかで娘と話していた。
「ウクレレを今回の誕生日にして、自転車は次の誕生日にするのはどう?」と提案すると、
That’s good idea!!!
と歓び、
Good shot, dad.
と言った。
私はすかさず、
Yeah, good shot.
と返したが、グッジョブの言い換えだろうと思っただけで、よくわかっていない。
言い方も、グッショッオ、ダッドと、かっこいい。
気になったので調べてみた。
hava a good shot at は、 〜の見込みが大きくなる(目標の達成が近くなる) と書かれているし、get a good shot は「良い写真を撮る」「ナイスショットを打つ」とある。
何か違うなと思いつつ、make a good shot というのも出てきた。
これは、「的中」だ。
Good shot ”そのとおり!(私の望んだ通り)”なら、意味が通じる。
でも、基本的には「試験で山が当たった」的な使い方らしい。
基本的にはシュートや射撃にぴったりの言葉だが、他には「成功した」という使い方もある。
You gave it a good shot. で「いい仕事だった」だし、「演技は良かった」でも使える。
ということは、グッジョブだ。
Good shot.
幼稚園からの帰り道。
娘が
I have to …. don’t go ○○!
と叫んだ。
「しないようにしなきゃ!」ということを言いたかったらしく、少しhave toのあとに間を置いてdon’tが出てきた。
一瞬、「しないようにしないと」とはなんと言うのだろう? と考えたが、出てこない。
とりあえず、「Uhhh not to go, right?」と呟くと「Yeah, not to go」と返してきた。
落ち着いて考えれば
Try not to go だが、
I have to の場合に、I have not to go とか、I have to not to goとか、妙なことを考えてしまう。
あるかもしれないし…と。
調べてみると、言い方としてはあった。
ただし、don’t have to とほぼ同じ意味だという意見。
don’t have to (してはいけない)のさらに強いやつがmust notで、have not to はどちらでもあるという意見。
でもおそらく、どちらかというと、I have not to goはdon’t have toと同じ強さの「行ってはいけないけど行ってもまあいいか」。
I have to not to goはI have to not goとなって、意味は同じだという意見。
さらに、I have not toはunusualということで、ほぼ使われない。
ここまでが、あるフォーラムでのネイティブ1の意見。
ネイティブ2はこう言う。
must not go とhave to not go は「行ってはいけない」
don’t have to は「行く必要はない」つまり、don’t need toやneedn’t goだ。
I have not to はやはりレアというか、ほとんど「ナシ」で、文法的にはdon’t have toと同じ。
ということで、have not to は「しないようにしなきゃ」の意味ではないし、ほとんど使われない。
have to not は「絶対駄目」かもしれないので、これも違う。
日本語の「しないようにしなきゃ」の「しなきゃ」は他にI gotta があるが、
I gotta try not to go.
でよりニュアンスが出るかもしれない。
I have to try not to go. も。
英語をしっかり聴き取れれば、文法やライティングは後回しでいい。
そこが基本の考え方となっている、このmothertongue.jp。
「ストレス(アクセント)とイントネーションを素直に聴く」というのは、赤んぼうや子どもが母国語を覚えていく過程の最も重要な要素であり、大人の英語学習者にとってもプライオリティを置くべき要素。
どんな内容でもいいから、ニュースやバラエティ、ドラマなどのネイティブ英語を、この方法で聴けば、英語は自然と身に付く。
「ストレス(アクセント)とイントネーションを素直に聴く」ことで英語を聴き取れるようになり、記憶できるようになり、シャドウイングができるようになる。
人間は音やリズムを覚えていくのは得意で、だから言語を扱えるのだ。
娘がモノを落としたときなどに出る言葉が、
ウープシーデイジー
どこから覚えたのか知らないけれど、なぜかウープシーにデイジーが付く。
彼女が1歳くらいのときに、ウープスをウープシーと言い換えたらゲラゲラ笑っていたので、ウープシーを覚えたのは早いほうなのだけども、頻繁に使うのは
ウープシーデイジー
どういう意味なのかというと、
「おっとっと」「おーっと」みたいな意味で、ウープシーもデイジーもほぼ同じ。
今日、意味を聞いてみた。
「オーマイガッド?」と私が振ると、
「イエイエイエー!」と言っていた。
英語表記はまちまちで、
oopsie-daisy, upsie-daisy, whoopsie-daisy, up-a-daisy
カタカナではウプシーデイジーと表記している人が多い。
英語辞書によると、「転んだり、何かをこぼしたとき」で、デイジーは花のデイジーとは全く関係ないそうだ。
興味深いのは、元々は「up a day」だという説。
これは「a lack a day(ああ、なんて日だ lackaday)」の変化したもので、少し強烈。
汚い大人の言葉でいうと、Sh○○! くらいの強烈な叫びだったのが、子どものために優しい響きに変化していったようだ。
Lazyは怠惰という意味なので、失敗したときに「Lazy」と言いたいところを子ども風にデイジーになったのかもしれない。
ということは、ウップス、ウップシーとは関係ないということなのか。
アッパデイから、ウップスを忍び込ませて、デイジーに変化してウプシーデイジーなのか。
それはネイティブにもわからない謎のようだ。
幼稚園の帰り道、Tooth Fairlyの話になって、娘は彼らが何をするのかについて熱く語 …
Even thoughやAlthoughの意味は理解していても、実際に使うというのはニュア …
正月休み、晴れた日に家族でピクニックに行った。そこは飛行場に隣接した公園で、小さな丘からは飛行場が見下ろせる。
陽に当たっていれば温かい日で、丘から離れた場所に敷物を敷き、椅子を置いてサンドウィッチを食べる。
娘はパンを食べ終わるとすぐに「飛行機が見たい」と、妻と一緒に丘に向かっていった。
私はKindle片手にうとうとしていると、娘が走って帰ってきて、敷物のまわりを飛行機の真似をして飛び始めた。
ズーン、ズーン、ズーン
普通、飛行機の真似はブーン、ブーンだが、ズーンズーンと言っている。
これは、よくクルマで走るときの英語の音、Zoomだ。
マツダのキャッチコピーとしてZoomZoomというのがあって、私も言葉は知っていたが、聞いたのは初めて。
CMではズンズンズン…と歌っているので、実際に子どもがどう使うのかは知らなかった。
娘のズーン、ズーンを聞いて、なるほどと関心した。本当にただブーンをズーンに変えただけだ。
mは子音なのでズーンに聞こえる。
「Zoomが英語圏でのブーンなのだ」と聞いてはいても、実際の感じがどうしても掴めなかった。
だからこその「なるほどー」体験だった。
英語のリズムが難しい歌を、歌詞からチャレンジすると上手く歌えないので、歌詞を読まずに音だけ聴いて、頭に記憶させて歌うという実験をしていた。
選んだ曲はエド・シーランのシェイプ・オブ・ユー。
最初はなかなか上手くいかず、1ヶ月ほど続けてまぁまぁ歌えるようになった。でも、一部よくわからない部分があり、耐えられないので歌詞を見ようと思っていた矢先。
車を駐車場に入れ、娘と二人での帰り道。娘が聞き覚えのある歌を歌い出した。
Let’s not talk too much…
もしかして、また最初から最後まで歌えるのかもしれないと思い、ずっと聴いていたら、1番の歌詞からサビまでを全部覚えていた。
部分的に明らかな聞き間違いがあるけれども、ちゃんと歌えている。
これがそのときにすぐ撮った音。途中で「最初から歌って」と私が言っている。
娘は現在4歳で、英語は読めない。なので、音だけで聴いて、暗記している。
私は英語が読めて、暗記できず、完璧には歌えない。
娘の場合の特長は、サビなどでルーティンしてしまったりすること。その場合、次へ変わるきっかけが掴めないと、先に進まない。
大人でもあるように、「音の暗記」でしかないのだ。
こちらが歌詞と本物のほうの歌 http://maash.jp/archives/30947
最初の言葉も言ってあげないとわからなかったりするのに、私が間違えてBarと言ってしまい、娘もBarから始まっている。
他にもいろいろ違ったりして、
Girl, you know I want your love(ガール、俺はおまえの愛が欲しいんだぜ)がDo you know I want your love(俺が君の愛を欲しいってしってますか?)になっていたりして、そういうのは指摘してもなかなか直せない。
私の場合、すぐ歌詞が読みたくなる。読みながら歌いたくなる。
でも、この歌はリズムが独特で、
Come over and start up a conversation with just me
こことかが本当に難しい。娘もここははっきり歌えていないのだけど、そのうち出来るようになりそうな気がする。
「英語の歌は歌詞がないと歌えない。聴き取れないから」というのは、大人としては常識だけど、文字を知らない子どもは音だけで理解して、暗記してしまう。
何度も言うけど、ここに母国語的な言語習得の秘密が隠されているのだ。
英語には日本語よりも強いアクセントがあり、アクセントを中心に話され、理解される。
日本語は単語ひとつひとつで区切られるが、英語はアクセントが中心になり、単語と単語は繋がりやすい。
だから、聴いていても単語ひとつひとつを理解しようとするとわかりづらいが、アクセントを中心に聴くとひとつひとつの単語が聞き取れるから不思議だ。
おそらく娘の場合、それが自然に出来ている。
「音を素直に聴く」からそれが出来ているのだが、単語から入った大人や子どもには難しい。
すべては、文字を知る前に言葉を聴き、親から話し方を教わることなく、ただ親や映画、アニメの音を真似したからできることだ。
それが母国語習得の基本となる。
私が「何もしないでください」と子どもに英語を教える人に言っているのは、それが理由だ。
文字や正しい言い方を教えたいのは親の気持ちとしてわかるが、それが母国語としての言語習得を邪魔する。
文字からではなく、耳から覚えた言葉こそが最終的に残る記憶であり、アクセントを持つ記憶になる。
娘が同じ方法で、また自分の子どもに二つの言語を学ばせるかどうかはわからない。
ただ、「英語の習得に苦労しない国」を、苦労した本人として願いたいのだ。