ローマ字読み
このブログで、娘のリーディング学習において、フォーニックスやアルファベット読み、母音読みが …
5歳では文字の読み書きに移行し、もう一度アルファベットを洗い直し、フォーニックス(日本では「フォニックス」)による発音をやった。
夏の引っ越し後に金曜日だけ通うようになったイングリッシュ・プレスクールでは、アルファベットやフォーニックスは普通にやっている。日本の保育園ではまったく読み書きをやらないので、大きな違いがある。
金曜日だけのプレスクールで学ぶことは少ないので、基本的には読み書きは家で行った。
まず、1歳くらいからABCソングを歌っていたにもかかわらず、ひとつひとつのアルファベットを示すと読めないものがあるという衝撃。
自然に覚えるかと思いきや、何もやらなければ何も変わらなかったという衝撃。
まだ3歳や4歳では「まだ早いのかも」と思ったが、5歳では早いということはない。
なので、アルファベットのカードで読めないものを徹底して洗い直した。
フォーニックスに関しては、アニメ『アルファブロックス』が好きなので勝手に覚えるかと思いきや、それもまったくもって間違っていた。
単語を前に、「フォーニックスで読んでみて」と言っても最初は全然読めず。
アルファブロックスでやっているやつだよ、と伝えて「なるほどー」と言っていたが、改めて親からフォーニックス読みを教えた。
一度教えると早かった。それは『アルファブロックス』のせいだと信じたい。
ただ、実際は毎回、「ブ、イ、ヅ…」とフォーニックス読みを一語一語ゆっくり読んで、最後に、「○○!」と完璧な発音で言うのは、絵本の文章を読むときには苦痛だ。
「フォーニックス読みは頭の中でやって、口に出すのはわかってからにして」
と伝えると、そうやって絵本を読めるようになった。
また、単語のフォニクス読みの勉強も続けているが、英語にはサイレントワードがあり、異なった読み方があるため、フォーニックスだけでいいことはない。
教えていて気づいたのは、フォーニックスではなくアルファベット読みがあること。
Cakeの発音はケイクだが、aはエイと読む。これはaのアルファベット読みだ。
フォーニックスだと「ア」に近い発音になり、Apple、Capという単語がある。
ちなみにeはサイレントワードで発音しない。
Airはエアで、フォーニックス読みするとアイアになる。エアと読むためにはAをエイとアルファベット読みしなければならず、そうなるとiはサイレントワードになる。
Find、 Island、Niceはiの部分をアイと読むが、これもアルファベット読みだ。
フォーニックスでは「イ」の発音になる。Fill、Finishなど。
他にgでジャイアントとギブという違いがあり、oにモウメントとボックスがあり、uにもeにもそれがある。
ライトLとダークLの違いも実はそこにあるのではと勘ぐってしまう。ライトLはアルファベット読みで、ダークLがフォニクス読み。
違いがないのがb、d、h、k、m、n、p、q、v、w、z。
cはchでチになり、sもshでシになる。xはboxがアルファベット的だが、Xylophoneはザイロフォンでまったく違う。
Yはまた不思議だが、Tummyだとイという発音になりフォーニックス。
Tryだとアイとなり、ワイのアルファベットに近くなる。
TはQuestionのときにチョンとなるが、フォーニックスだとツォンになるはず。
アルファベット読みのティー&オンのほうがチョンに近い。
uは複雑だ。Understandでア、Useでアルファベット読みになるが、もう一つある。
母音のアイウエオを考えるとウの部分はuにやってもらわないといけない。が、述べたとおり、uのフォーニックスはアで、アルファベットはuseのユー。
eはTeaでアルファベット、tellでフォーニックスのエ。イはiで、オはo。
ではウの場合はどうするのかというと、Cloudのuとなる。他にCourse、Blueなど。
娘はPutをフォニクス読みでパットと読んだ。PushもPutもウだが、フォーニックス読みをやるとこうなってしまう。
このような複雑さがあって、アメリカ人には小学生で「読み」が苦手な子が多い。読みが苦手でもすらすら話せるし、日常生活に支障はそれほどない。
ただ、この問題点に真剣に向き合っているかといえば、そうでもない。
中学から英語を学んだ世代はフォーニックスをやらずに、ただCakeはケイクで、Chidはチャイルドだと学んだ。漢字を使う我々には楽勝だった。
でもフォーニックスをやると子どもは真剣にフォニクス読みをしようとする。
そこで実際の読みとの違いに戸惑ってしまうのだ。
この文章を書いた日、娘からいくつか質問を受けた。まず、Placeをプレイクと読んだのだ。cの部分はスで、eはサイレントと教えるとどうして? という質問になったが、このスはCのアルファベット読みなのではと考えた。シーではないが、近い。
また、laterのrは、アルファベット読みじゃないかという指摘も娘から受けた。
たしかに。
ある日の朝、一緒にサイエンスの映像を見ていて、10-4=6という計算が出てきた。 4という …
ある程度のスピードの英語は聴きとれても、ニュース番組やバラエティになるとスピードはぐんと上がって聴きとれなくなる。
そんなことは英語学習のプロセスにおいて当然あることで、いきなりそのスピードを目指す必要はまったくない。
もしくは、そこまでやる必要はないという意見もあるかもしれない。
だが、母国語的には何も考えずにただ聞いていれば自然に意味が入ってくるというレベルにまで到達したい。
いつのまにかPCのキーボードを何も考えずに打てるようになるみたいに。
そのためには、本当に絶対的に、順番通りに聞いて理解することで、あの速い報道番組のスピードを、いちいちひっくり返したり悩んだりしている暇があるわけがない。
「聴くだけで」は理想的だが、大人はゆっくりと本を読みながら実践することもできる。
たとえば、asにおける順番通りの理解の仕方だ。
娘が生まれて5年間、英語の意味を「日本語に場合はどういう意味なの?」とか、その逆を聞いたりとかは、あまりしてこなかった。
翻訳のような感覚を持ってほしくなかったし、それぞれ別に覚えるような方向性を考えていたからだ。
しかし先日、とうとうたずねてしまった。
ある朝、娘と遊んでいたときに、
It’s kind of easy.
と娘が言ったときのこと。
kind of をどう使うかというのはこのブログでも述べてきたとおりで、「まあ」とか「なんか」というのが一般的な訳で、それを自然に使う娘が不思議だ…ということを前に書いた。
だけども、娘が本当にどういうニュアンスで使っているのか。それはわからないままだ。
「まあ簡単だね」
「なんか簡単だね」
なにか違う気がする。
そこで、勇気を出して、日本語だとどういう意味? と聞いてみたのだ。
彼女は一瞬考えて、「ちょっと」と答えた。
「それはちょっと簡単だね」
そのときの遊びのシチュエーションから考えても、違和感がない! しかも、「ちょっと」なら、あまり考えなくてもガンガン使える…。
「ちょっと」と言いたいときには、bit of とか、a little bit、a littleとかを使うというのが学校で英語を学んできた人の感覚だ。
『kind of にも「ちょっと」の意味がある』とはたしかにあらゆるところに書いてあるのだけど、実感として、実用的に意識したことはなかった。
結局、いつまでもニュアンスがよくわからない「kind of」だったのだ。
でも「ちょっと」に限定すれば、ニュアンス的にもkind of easy.
それ以来、
It’s kind of funny. とか、It’s kind of yummy. とか、使いまくっている。
kind of を「なんか」と覚えて、以来、ずっともやもや使えずにいたのに、やっと解決した。
学校で接続詞のthat(that節)を学ぶときは、関係代名詞whatとの違いが強調されたり、単純に「〜こと」と訳すと教わるが、実生活ではもっと重要度が高いように思える。
たとえば、接続詞thatも関係代名詞whatも、娘の場合は自然と3歳4歳で覚え、使うようになった。
その際、二つの違いや、「接続詞」という日本語を知ることなく、今も使っている。
thatの場合、I know that you took that. それを取ったこと知ってるよ。
という感じで使うが、シンプルに考えると非常に実用的で、使いやすい。
この、「〜ってこと」という言い方は、世界共通だ。世界中の誰しも、「〜ってこと」という言い方をしたい。
この言い方がないと、日常生活でいろいろ説明するのが難しい。
日本語のパターンでは、「誰々が、何をしたってこと」を、「○○だ」と言う場合。
日常生活でさんざん使いこなしているはずだ。
英語で暮らしても同じで、非常にシンプルにthatを「〜のこと」として使う。