マザータング式現在完了003 「今に繋がっている」とは何のことなのか?
「アクションを起こした時点から、今までが繋がっている」と説明される現在完了。 「繋がってる …
英英辞書に書いてある英語は実にシンプルで小気味が良い。
英語で物事を説明しようとするときには、この英英辞書の英語が役に立つ。
ここでは、Cobuildという英英辞典から、その説明文の紹介と、一語一語、上から順番に読む感覚を紹介したい。
読み方
決して後ろから訳さないでください。後ろから訳したくなったら、また一番最初から順番に読んでください。
一つひとつの単語を、読んでいるときに理解してください。
Family
A family
is
a
group
of
people
who
are
related
to
each other,
especially
parents
and
their
children.
まとめると、
A family is a group of people who are related to each other, especially parents and their children.
となる。
非常にシンプルで、先頭から一語一語読んでもほぼ問題なく理解できる説明だ。
なのでほぼ読み方に解説は必要ないのだが、まずは最初に家族とはグループだと言っていて、文法的にはそれで終わっている。あとはさらに詳しく述べるために追加していて、グループとは人々のグループであり、さらにその人々のグループは互いに関係している。特に、両親と子どもたち…という具合だ。
使用している英英辞書はこちら
どうしてCOBUILDを選んだのか、くわしくはこちらで
この日本語について考えてみよう。 「ずっと思っている」「ずっと考えている」「今考えている」 …
現在完了はすべて「今に繋がっている」わけではない。
私が高校で英語が嫌だと思ったのは現在完了の登場からだ。
「少し前の過去が今に繋がっている」といった、今でもよく説明されるあの意味。
でも訳は過去形と同じになっていたりする。
過去形は、過去と今の状態は無関係で、繋がっていない。
それを、「繋がっている」と説明をするのが現在完了だ。
結論から言えば、「動作がすべて今に繋がっているわけではない」だ。
なのに、どうしてすべてを「繋がっている」と解釈し、無理な説明をするのか。
その疑問はすべてクリアにして、改めて英語に向き合わないと、会話をスムーズに行えることはない。
まずは、もっとも重要な要素とは何かを先にここで紹介したい。
それは、過去の動作をやったのが「いつ」なのかを意識しないこと。
そうは言っても理解は難しいが、この連載を読み終わったころにはすんなり入ってくるはずだ。
もう一つの要素は、使い方で分けなくてはならないこと。自分が話すときの心持ち、基準でわけると、下の3つにわかれる。
「今も継続している状態」系
現在進行形、現在完了継続用法、現在完了進行形、現在形(状態動詞)
「終わった」系
過去形、現在完了完了用法、現在完了結果用法、現在完了Unfinished Time Word
「したことがある」
現在完了経験用法
最後のポイントは、日本語訳は、日本語の「ている」を中心に訳していくこと。英語のhaveの部分だ。
以上、3つの要素を中心に現在完了を読み解いていく。
マザータング式現在完了を読み終わったあとに掲載するまとめだが、ここでも紹介しておこう。
寝る前に娘とソニックの映画について話していた。
すると、途中で「ダーア」というのを入れてくる。
ダディに似ているような音で、最近よく使っているなと思いながら流していた。
でもやっぱり気になったので、そのダーアについて聞いてみた。
意味は、「オフコースみたいな感じ」だという。
スペルにすると、daulみたいな感じ(もちろんスペルなんて知るはずがないから適当)。
調べてみると、
Duh
というスペルで、やはり意味は「あたりまえじゃん」だった。
イントネーションで意味も変わるみたいだが、娘のイントネーションは
ダーで下がって、アで戻るみたいな感じで、ダーディのイントネーションに似ていた。
Dudeも最近娘が文末によく入れるようになったのだが、最近の映画でカルフォルニアの男子高生が中部に引っ越して、
○○、dude
と言うとカルフォルニアっぽいと揶揄されるシーンがあった。
buddyとかbroの部分をdudeに替えるわけだ。
少し古い映画なら、「恋人はゴースト」という映画で霊媒師の男性がよく使っていたが、あれも舞台はサンフランシスコだった。
自分が真似して娘にdude! と言っていると、やめてよ~~みたいに言われたので、何か悪い意味合いもあるのかもしれない。
小1の自宅学習が二ヶ月目に突入した。
工夫をしていろいろとやっているが、あまり熱心にやってこなかった日本語の「読み」に向き合っている。
英語の文は単語が読めれば問題ないが、日本語の文だとつっかえたり、一文字ずつ変なアクセントで読んだりする。
そのため、以前には「一度頭の中で読んでから、普段話すように読む」と教えて、そのようにやっていた。
英語や漢字は、実際に絵を読むようなもので、発音記号にはなっていない。
ひらがなも実際は発音記号ではないのだと書いたが、まずは一文字ずつ読む方法に戻してみた。
ポイントは、空白部分までは息をとめたり区切ったりせず、ゆっくり、音を伸ばして繋ぎながら読む。
そして、「子どもらしく」抑揚をつけて読む。
これによって日本語読書スキルは向上した。
英語の単語では一文字一文字とはいかないが、子どもらしい抑揚をつけるというのは英語の絵本を読むときにも応用できた。
いきなり大人びることはなく、子どもがさらに下の子に読み聞かせるように、大げさに読めばいいと思う。
同時に、目の前にある単語に集中し、ただ次の単語に移るという母国語的な読み方、考え方にも改めて注目しながら、簡単な文作りを英語と日本語の両方で取り組んでいる。
アーユセインザッ シズアウロマーリーグ? 彼女が俺の構想外だって言ってるのか? Are you saying that she’s out of my league?
エニシングアーセッダバウユーウッ ビーアンナンダーステートメント、ウィアリ。 Anything I’ve said about you would be an understatement, really.
ッツアグダイディア いい考えだね That’s a good idea.
ワーノーサムシィング? 何か知りたい? You wanna know something?
プリラーウト 消せ Put it out.
ダッライワズケーパボー オハヴィンナパッショネーコミッメンウィズサンシィン 何かに没頭できることができるってことだろ That I was capable of having a passionate commitment with something.
ディフィニッザベスガー アヴエヴァガナーウィズ 今まで付き合ったなかで絶対的にベストな彼女だ Definitely the best girl I’ve ever gone out with. ※ディフィニッリィとは聞こえず、ディフィニッと聞こえる。
パイリローン Pile it on 重ねてこい(傷つくことを言ってこい)
アードンナスカー トゥギヴァパーファムリ ドゥアイ I don’t ask her to give up her family, do I? 彼女に彼女の家族を諦めろなんていうか?
ズエニワンネルスィンニヨライフ ドゥーザッ Does anyone else in your life do that? 他に誰か人生の中でそうしてくれるやつはいるか?
ッツフィーショー It’s official. 決まりだ。
ススィズライクア パニッシュメン This is like a punishment なにかの罰だ
このように、普通に速く話そうとするといろいろ省略したくなって、ッツァップとなるのだが、This is もかなり省略される。
最初のディをあまりはっきり発音せず、擦れたようなススィズもしくはスーィズ、ディスィズという発音になったりする。
これは普通に多く出てくる音なので、慣れておいたほうがいい。
娘がEven thoughを何度か朝に使ってきたので、また悶々と考えてしまった。前にも書いた、「のに」としてのEven thoughだ。
英語を解説するネイティブであっても、Even thoughとAlthoughはほぼ同じで、「だけれども」「のに」の二つの意味があると解く。
だが、日本語では「だけれども」「のに」の意味は微妙に違う。
「のに」に対応する他の言葉は
spite
in spite of
だが、
Spiteは次に名刺がくる。
例 despite the snow その雪にもかかわらず
In spite of being rich リッチであるのにも関わらず
たしかに意味としては同じ。だが、「寒いのにな」とか、「暑いのに、食べるの?」と言いたいときに、「にも関わらず」とはわざわざ言わない。
娘が漢字の勉強をしていて、「学校」のよみがなを「がっこお」と書いた。
「いや、これは『がっこう』だよ」と私が言うと、
「どうして?」となった。
たしかに、「学校」の音は「がっこー」もしくは「がっこお」だ。
大人はたいてい、「がっこー」と伸ばす。
「がっこう」なんて言う人はいない。いるとすれば、日本語を勉強している外国人だ。
子どもは小学校入学までにさんざん日本語を話して、耳で音を得る。基本的にはそのあとに漢字だから、漢字や文字から言葉を覚えるのは小学校以降となる。
だから、「ガッコー」という音の最後が「う」だと言われても、最初は不思議に思うのだが、なんとなく「そういうものなのだ」と受け入れ、よみがなと実際の音の違いについて意識することはなくなる。
「公園」はこーえんだし、「警察」はけーさつだ。
ありのままに聴いて、すんなりと「自分の思っている音」をアップデートできるかというと、そんなわけはない。
そんな人もいるかもしれない。だが、たいていの人はできない。方言が抜けないのと同じで、音から入った情報はなかなかアップデートできない。
それなりに発音記号や発音について勉強し、知識があるとなおさらだ。スペルがこうだとこう発音する…という知識があると、それが邪魔して素直な音を聴けない。ありのままの音というのは、「結局はこうなのだ」という音で、途中経過をスルーした最後の音。
もしも日本人にとって、カタカナが棒線も含めた発音通りの表記機能があるのだとしたら、「結局はこうなのだ」をカタカナで意識してもいいと思う。
そして、カタカナで表記されたものを英語学習者がみたとき、「そんな馬鹿な」「こんなんじゃない」と困惑、否定をしてしまうかもしれない。それくらい、カタカナと棒線という組み合わせは思ったものと違うのだ。
娘とソファに二人で座り、マインクラフトをやっていた。冗談で、「市長が橋の建設を頼んでいる。儲かる」と言っていたら、娘が皮肉たっぷりに指をくいっくいっとさせてから「マ〜ニ〜」と言った。
英語で、「やっぱり結局はお金が欲しいんだね君は」という意味の文章を言いながら、Moneyの部分だけくいっとやった。
Moneyの部分は皮肉たっぷりなイントネーションだ。
こんな言い方は私はしないので、どこかで学んだのだろうが、使い方も言い方も立派なものだった。指のくいっは、”の部分で、要するに強調して、皮肉にしている。Air quotesと呼ばる。
気をつけるのは、ただの強調ではないということ。””に囲ってあるのは日本語だと、普通の強調の意味なるので、ポジティブでもネガティブでもいい。だが、Air quotesは違う。
皮肉たっぷりだ。
こういう悪い言い方は、いつも言っている通り、学校などでは「使ってはいけません」となるので、しっかりと教わらない。
とにかく皮肉で引用したり比喩にしたりするので、間違えると人を傷つけるし、上司には仕えない。有名な人に例えたりするときにも使うことはあるらしいが、基本的にはネガティブな使い方だ。
なので、マ〜ニ〜とやったのは100%正しい。
ここで紹介した方法でリスニングをしていると、台詞を言ったあとの間に、頭の中で相手の真似をしながら、リフレインができる。
その音が「完全なる答え」だ。
リフレインできた音を基本にして、今度は意味を理解したり、聴いたり、話したりする。
そうなった場合、次回は当然ながら、「聴きとれる」。
するとまたテストモードになっていくので、頭を切り換える。
これがまた難しく、自分の能力を試したくなって、リスニングがおかしくなっていくのだ。
だから定期的に思い出さないといけない。
「知らない音を聴きたい」でいいのだ。